ジュニアNISAの廃止はなぜ?終了後はどうなるの?
少し前までわたしが悩んでいたことです。
ジュニアNISAのことをほとんど知らないでジュニアNISAをしていたわたし。
だけど、ジュニアNISAの廃止が決まってからちゃんと制度のことを勉強して、銀行さんに直接分からないことを聞きに行ったりして理解できました。
この記事では、わたしと同じようにジュニアNISAのことよくわかってない方向けに、ジュニアNISAの廃止についてと、終了後はどうなるのか?をまとめました!!
この記事に書いている私は投資の専門家ではありませんので、参考資料などを見て個人的見解でまとめています。その点、ご理解いただけたら幸いです。
ジュニアNISAは、もうすぐ廃止になりますが2023年9月現在、かなり人気が上がっていて口座開設者が増えております!!
ジュニアNISAとは?
ジュニアNISA(未成年者少額投資非課税制度)は、未成年者(0歳~17歳)向けの投資非課税制度です。
親権者や祖父母が子供のために口座を開設し、非課税の特典を受け取れる制度でした。
ジュニアNISAは、投資から得た利益が非課税となり、一般的な投資よりも税金の負担が軽減される魅力がありました。
また、年間80万円という投資枠は、他の投資制度よりも多く、子供の将来のために資産を積み立てる手段として利用されていました。
ジュニアNISAの廃止理由
ジュニアNISAの制度の廃止理由としては、以下の点が挙げられます。
- 利用実績の不足:多くの家庭がジュニアNISAを活用せず、利用実績が十分でなかったこと。
- 運用期間の短さ:子供が成人するまでの期間が短いため、効果的な資産形成が難しいとの懸念が存在したこと。
もう少し詳しくジュニアNISAの廃止の理由をまとめます。
ジュニアNISAは、子供の教育資金や将来の資産形成を支援する目的で導入されましたが、実際の利用状況は限定的だったそうです。
利用実績の不足
ジュニアNISAの利用実績は、当初から伸び悩んでいたらしいです。
ジュニアNISAですが、2022年12月末時点の口座数は約230万口座、投資額は約4兆円だったそうです。
一般NISA(口座数約650万口座、投資額約18兆円)や、つみたてNISA(口座数約250万口座、投資額約9兆円)と比べると大幅に少ない状況でした。
利用実績が伸び悩んだ理由としては、以下のようなものが挙げられます。
- ジュニアNISAの認知度が低かった
- ジュニアNISAのメリットが十分に理解されていなかった
- 投資のリスクを懸念する親の多さ
投資となると「=リスク」と思ってしまうのはありますよね。わたしも最初、「リスク」という言葉にドキドキしました。
ただ、ちゃんと制度の理解をすると、「こんな素晴らしい制度、使わないと勿体無い!」と思うようになりました。
運用期間の短さ
ジュニアNISAの対象年齢は17歳までと限られているため、子供が成人するまでに十分な運用期間を確保できないという懸念が存在していました。
投資は、運用期間が長ければ長いほど、リスクを抑えて利益を積み上げることができます。
ジュニアNISAの運用期間は、子供が成人するまで(18歳)となるため、十分な運用期間を確保できないとの懸念がありました。
運用期間が短いということですが、0歳からだったら18年もあるので、結構十分な運用期間なのかなぁと思いました。
わが家は、2018年からジュニアNISAを利用していて、それでもしっかり運用実績が出ているので、ただ銀行に預け入れするよりは良いのかなぁと感じております。
補足:富裕層への優遇措置ではないか?
ちなみに、廃止の決定的理由ではないですが、ジュニアNISAは「富裕層への優遇疑惑の批判」が上がっていたそうです。
ジュニアNISAの投資枠は、年間80万円となっており、一般NISA(年間120万円)やつみたてNISA(年間40万円)よりも大きいため、富裕層への優遇措置との指摘がありました。
とういうのも、ジュニアNISAは未成年者を対象とした制度であり、未成年者は一般的な働き方ができないため、非課税投資枠を活用できるのは、比較的裕福な家庭の子供に限られるからです。
また、ジュニアNISAの対象年齢が17歳までと限られているため、子供が成人するまでに十分な運用期間を確保できないという懸念もあったらしいです。
ジュニアNISAの終了後はどうなる?
ジュニアNISAは、2023年12月末で廃止されてしまいます。
しかし、心配ご無用です!!
既にジュニアNISAで保有していた金融商品は、子供が18歳に達するまで非課税で保有できます。これにより、ジュニアNISAで積み立てた資産はその価値を保ち、成長させるチャンスがあります。
また、18歳にならなくてもいつでも払い出しが可能なので、急な資金調達が必要になった時に貯めたお金を使えるようになります。
ただ、ジュニアNISAでの買い付けは2023年12月で終了なので、払い出ししてしまったら、ジュニアNISA口座はその時点で廃止となります。
・2024年以降は年齢や事由に関わらず、ジュニアNISA口座で保有している商品の払い出しや預り金の出金が非課税で行えるようになります。非課税で払い出しを行う場合、一部のみを払い出すことはできず、ジュニアNISAで保有する全てのお預りを払い出した上で、ジュニアNISA口座は廃止となります。
引用元:auカブコム証券「2024年以降のジュニアNISAについて」
さらに、2024年1月からは「新NISA」という制度が導入されます。
新NISAは、ジュニアNISAの非課税投資枠を大幅に拡充し、投資の幅を広げることができる制度です。
年間120万円のつみたて投資枠と年間240万円の成長投資枠は、将来の資産形成に大いに役立つでしょう。
この制度は、18歳以上の人を対象としており、将来の資産運用に非常に適しています。
ジュニアNISA廃止後の18歳までのジュニアNISA運用については、こちらの記事にまとめています。参考にしてください!!
まとめ:ジュニアNISAの廃止はなぜ?終了後はどうなるの?
ジュニアNISAは、子供のために資産を積み立てるための魅力的な制度でしたが、2023年12月末で廃止されます。
しかし、廃止後も非課税で資産を維持でき、さらに新NISAが導入されることで、資産形成の機会は広がります。
投資初心者でも十分に理解できる制度ですので、将来のために活用することを検討してみてください。
ただし、投資にはリスクが伴いますので、慎重に計画を立てましょうね!!